大阪市内の駅名は「橋」がつく駅が多いので数えました。

　江戸時代、大阪は、「江戸の八百八町」「京都の八百八寺」と並んで、「浪華の八百八橋」と呼ばれていました。また、「水の都」とも呼ばれ、大小様々な川が水運に大きく寄与し、その役目を終え、市街化によって埋め立てられた川も少なくありません。そうであっても近年においても水都大阪とも言われます。日本国内の大都市においても都市部に川が多くあり、川を挟んで空が開け、川沿いの美しい都市を眺めることができます。

　大阪での鉄道移動にはJR、私鉄、地下鉄がありますが、市内を乗り換えで移動していると、駅名に「橋」とつく駅が多く、また乗換駅にはとりわけ、駅名に「橋」がつくことが多いかと思います。

　今回は、まずは実際にどのくらい駅名があるのか、その乗換駅がどにくらいあるかを調べてみることにしました。場所によっては、今やもう川もなく、橋らしいものを確認できない場所もあるかもしれませんが、名前が残っているという点で、その名前からもその場所がかつてどんなところだったのか、という歴史を振り返るきっかけにもなるでしょう。

【結論】各鉄道会社の駅数合算で３7駅で駅名に「橋」入っている。

大都市圏の東京、名古屋、神戸、福岡などと比べても非常に多いのではないでしょうか。本来は総駅数に対する比率まで計算しないと、定量的な表現はいえないのですが、大阪市内を鉄道で移動していると、なにかと、なんとか橋、という橋がつく駅名が多いです。その理由はなぜか、各路線、そして乗換駅について調べてみることにしました。

３7駅中、２５駅が乗換駅

市内で「橋」がつく駅の一覧はこちらです。太字の駅名が乗り換え駅です。

※JRの学研都市線・東西線は乗り換えせず乗り入れることができるので、上の表での京橋駅は同駅としてカウント

とても多いですよね。移動における乗り換え駅ということはそれだけ認識度が高くなり、余計に「橋」がつく名前の駅が多いなぁと改めて振り返るところあります。一方で、普段の乗り降りや乗り換えがない駅の場合は、なかなか認識しないでしょう。

それでは乗り換え時に路線数別の駅数を整理してみます。

2路線での乗り換え駅

5駅が乗換駅です。

• 淀屋橋（京阪、地下鉄）
• 心斎橋（地下鉄）
• 太子橋今市（地下鉄）
• 緑橋（地下鉄）
• 長堀橋（地下鉄）

本当に橋ばかりです。

3路線での乗り換え駅

4駅が乗換駅です。

• 天神橋筋六丁目（地下鉄）
• 鶴橋（JR、近鉄、地下鉄）
• 日本橋（地下鉄、近鉄含む）
• 天満橋（地下鉄、京阪2路線含む）

4路線での乗り換え駅

1駅が乗換駅です。

★京橋駅（JR、京阪、地下鉄。JRは環状線と東西線/学研都市線の乗換含む）

1路線だけの駅

乗り降りしないとなかなか気づきませんが、11駅あります。これらの駅のほとんどは、かつて大阪が水の都だったことを連想させるような駅名ばかりです。漢字でも水を意味する辺が入っているものや、海を連想させるもの、河原を連想させるものです。

• 肥後橋
• 四ツ橋
• 朝潮橋
• 深江橋
• 西大橋
• なにわ橋
• 大江橋
• 渡辺橋
• 千鳥橋
• 汐見橋
• 芦原橋

ひょっとしたら漏れ・抜けあるかもしれませんが、大阪に来てから9ヶ月、私なりに整理してみました。

「橋」と名前がつく駅名を地図にプロット

Googleマップに上記駅をプロットしてみました（青い部分）。路線が同業者の場合は、一つのプロットになってしまいますが、地図を広域でみると、市内のあちこちに「橋」と名のつく駅が点在していることがわかりますし、今の地図からでも橋が多いことの理由がわかる駅もあります。（例えば、京阪中之島線等）

https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1bSt7uR8p9yiH8675LY_xRUU2MHO3EjOA&usp=sharing

参考URL：

以下HPにあった内をベースに再度自分でも調べてみました。