国民食の一つとして、ラーメンには異論ある方はいないと思いますが、うどん・そばもまた日々の生活には欠かせないほど我々の日常生活に溶け込んでいるものだと思います。一般的に西日本はうどん、東日本はそばという勝手なステレオイメージを頭をよぎりますが、総務省の外食金額調査で、都道府県の主要都市の方々が、年間でうどん・そばを外食費としてどのくらいのお金を使ったか、という調査結果がありますので、その結果をもとにどの都市がうどん・そば好きなのかを整理してみたいと思います。
トップ3
1位:高松市(香川県)

2位:静岡市(静岡県)
2位はなんと静岡市。以外すぎてびっくりです。おでんとかなら有名ですぐイメージつきますが、なんと「うどん・そば」では全国で2位というのです。気になって「X(旧Twitter)」でも調べてみました。
しかし、他には二位になる要素はないものだろうか、そばはどうかと思いました。「静岡市 そば」で検索してもどこにでもあるようなそばランキングだけで、静岡市が「うどん・そば」で全国2位になる要素は発見できえませんでした。私の勝手な憶測ではありますが、富士山の麓にご当地グルメで街おこしをした有名なやきそばあります。ひょっとしてその焼きそばの消費量が押し上げているのではなかろうか、と思いました。うどんやそばがいわゆる温かい出汁でハフハフいいながら食べるそれのみならず、釜揚げうどんもそうですし、ざるそばもそうですし、焼うどんや焼きそばだって同じではないか、と勝手に想像を膨らましました。
その他、年越しそばを食べる人が他県よりも多いとか、色んな理由があるのかもしれませんが、管理人の浅はかな憶測、ということでご容赦ください。(笑)
実際の金額でいいますと、10,299円です。1位の高松市と比べて3000円以上も差があります。
3位:前橋市(群馬県)
前橋市がうどん、そばの消費金額が全国で3位、これもまったくノーマークでした。えっ、何かあったかな、と気になるレベルです。Googleで前橋市に関して、うどんやそばでキーワード検索しても、いわゆるお店の評価やらランキングやら消費金額を推測できえそうな情報にたどり着くことができませんでした。
うどんの消費た多いのか、そばの消費が多いのか、Googleトレンドで調べてみました。期間は1年間です。結果は大差ないものでした。

とは申せ、検索順位というよりも本ブログで取り上げているのは、「うどん・そば」の年間平均消費金額のランキングですので、あまりあてにはなりません。群馬県前橋市、私は行ったことがないのですが、うどん、そば好きの方が多いのでしょう。
消費金額いうと、8,150円です。2位の静岡市とは2000円以上も差があり、1位の高松市と比べた際には、5000円以上の差があります。トップ3だけでもここまで差があるのはすごいことだと思います。
ボトム3 50位:津市、51位:和歌山市、52位:那覇市
ボトム3位にもびっくりしました。なかでも「沖縄そば」としてそこそこ知名度のあるはずのそばがある那覇市は「うどん・そば」に関してはほとんど外食していないこととなります。外食ではなく、自宅で食べるもの、ということでしょうか、はたまた食べているのは観光客ばかり、ということでしょうか、或いは那覇市以外の地域の方はよく食べるけど、那覇市民はそこまで食べないのか、勝手な推論のレベルで原因はわかりませんが、調査結果ではこのようになっているのでとてもびっくりしました。
和歌山市は「うどん・そば」よりもラーメンばかりかな、ちょっとわかりません。津市は三重県内で「伊勢うどん」というこれまた有名な名前のあるうどん料理があるのですが、津市の方々はそこまでうどん・そばを「外食」として食べていないようですね。
集計リストの一覧
都道府県の数は47ですが、県庁所在地の市に加え、政令指定都市5市(川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市)も入っているので、全部で52都市のランキングとなっています。もちろん、日本の東西南北、都道府県、政令指定都市毎に、平均収入が高い県とそうでない県あるかと思いますが、トップと最下位ではそば・うどんに使う消費金額では7倍以上差があることには驚きです。ちなみにラーメンの場合ですと、トップと最下位とでは約6倍近い差ですので、それ以上となります。
| 都道府県 | 県庁所在市・政令指定都市 | 金額(円) | 
| 香川県 | 高松市 | 13,963 | 
| 静岡県 | 静岡市 | 10,299 | 
| 群馬県 | 前橋市 | 8,150 | 
| 栃木県 | 宇都宮市 | 7,776 | 
| 宮城県 | 仙台市 | 7,582 | 
| 愛知県 | 名古屋市 | 7,510 | 
| 岐阜県 | 岐阜市 | 7,493 | 
| 石川県 | 金沢市 | 7,459 | 
| 島根県 | 松江市 | 7,272 | 
| 山形県 | 山形市 | 7,140 | 
| 広島県 | 広島市 | 7,008 | 
| 福岡県 | 福岡市 | 6,914 | 
| 富山県 | 富山市 | 6,904 | 
| 埼玉県 | さいたま市 | 6,900 | 
| 静岡県 | 浜松市 | 6,859 | 
| 徳島県 | 徳島市 | 6,582 | 
| 神奈川県 | 川崎市 | 6,421 | 
| 佐賀県 | 佐賀市 | 6,414 | 
| 山口県 | 山口市 | 6,359 | 
| 高知県 | 高知市 | 6,227 | 
| 山梨県 | 甲府市 | 6,220 | 
| 滋賀県 | 大津市 | 6,189 | 
| 秋田県 | 秋田市 | 6,173 | 
| 神奈川県 | 相模原市 | 6,164 | 
| 福岡県 | 北九州市 | 5,945 | 
| 兵庫県 | 神戸市 | 5,885 | 
| 東京都 | 東京都 | 5,869 | 
| 茨城県 | 水戸市 | 5,868 | 
| 福島県 | 福島市 | 5,852 | 
| 岩手県 | 盛岡市 | 5,837 | 
| 岡山県 | 岡山市 | 5,788 | 
| 長野県 | 長野市 | 5,614 | 
| 奈良県 | 奈良市 | 5,606 | 
| 新潟県 | 新潟市 | 5,516 | 
| 愛媛県 | 松山市 | 5,380 | 
| 宮崎県 | 宮崎市 | 5,339 | 
| 北海道 | 札幌市 | 5,149 | 
| 鹿児島県 | 鹿児島市 | 5,144 | 
| 大阪府 | 大阪市 | 5,108 | 
| 熊本県 | 熊本市 | 5,073 | 
| 青森県 | 青森市 | 5,049 | 
| 大分県 | 大分市 | 4,957 | 
| 福井県 | 福井市 | 4,829 | 
| 大阪府 | 堺市 | 4,795 | 
| 千葉県 | 千葉市 | 4,721 | 
| 神奈川県 | 横浜市 | 4,641 | 
| 京都府 | 京都市 | 4,637 | 
| 長崎市 | 長崎市 | 4,210 | 
| 鳥取県 | 鳥取市 | 3,880 | 
| 三重県 | 津市 | 3,744 | 
| 和歌山県 | 和歌山市 | 3,201 | 
| 沖縄県 | 那覇市 | 1,896 | 
検証に使ったソース
本記事に使った最新の指標は2023年に公開されています。こちらはどなたでもダウンロードできる情報です。
| 政府統計名 | 家計調査 | 
| 政府統計コード | 200561 | 
| 調査の概要 | ・統計理論に基づき選定された全国約9千世帯を対象 ・家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査 ・二人以上の世帯の結果は、主に、地域・世帯属性ごとに 1世帯当たり1か月間の収支金額にまとめ毎月公表、 単身世帯及び総世帯の家計収支に関する結果並びに 二人以上の世帯の貯蓄・負債に関する結果を四半期ごとに 公表しています。 | 
| 提供統計名 | 家計調査 | 
| 提供分類1 | 家計収支編 | 
| 提供分類2 | 二人以上の世帯 | 
| 提供分類3 | 詳細結果表 | 
| 表番号 | 4月1日 | 
| 表分類 | <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額, 購入数量及び平均価格 | 
| 統計表名 | 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 | 
| データセットの概要 | |
| 表名区分1 | 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯 | 
| 統計分野(大分類) | 企業・家計・経済 | 
| 統計分野(小分類) | 家計 | 
| 担当機関 | 総務省 | 
| 担当課室 | 統計局統計調査部消費統計課 | 
| 政府統計URL | http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm | 
| 統計の種類 | 基幹統計 | 
| 調査年月 | 2022年 | 
| 公開年月日時分 | 2023/2/7 8:30 | 
| 提供周期 | 年次 | 
| 集計地域区分 | 該当なし | 
最後に
うどん・そば、冷たいものもあれば温かいものもあり、焼うどん・焼きそばなどもあり、その食べ方もワンパターンではありません。ラーメンのように各地で色んなうどん、そばがあります。日々の生活の中でちょっと腹ごしらえするには打ってつけです。麺って何でも美味しいですが、麺の選択肢も、ラーメン、うどん、そば、パスタ、ソーメンと多岐にわたっており、日々の食事の選択肢はそれほど無数にあります。毎日3度の食事を外食できるわけではありませんが、外食した際の「うどん・そば」は自宅で食べるそれよりも(当たり前ですが)、違う美味しさがあるかと思います。駅の立ち食いそばでいえば、食券を出して1分もしないうちにすぐ出てくる、あの安心感とスピード感はなんともいえないところがあります。
寒い冬に温かいうどんやそばをはふほふしながら食べるのもまたなんともいえない風物詩でもあり、家以上に美味しく感じるのはなぜなのでしょうね。
本当に美味しいものは当地に行ってみて食べてみないとわからないとつくづく思います。日本各地にある人々の生活に根付いているうどん、そば、有名になっていないだけかもしれませんね。ご当地にいったら美味しいものを食べる、誰もが楽しみにすることです。コロナ禍があけて人がたくさん移動できるようになったことは本当に良いことだと思います。
関連ブログ記事
今回は外食のラーメンに費やす各都道府県別の県庁所在市に加え、政令指定都市などが入った比較的大きな市を対象とした政府の家計調査がベースになっていますが、経済産業省が実施した経済センサスでのと都道府県別のラーメンに関するランキングもありますので、何かの参考になれば幸いです。