10万人あたりのラーメン店舗数ランキング(都道府県別)

平成28年の経済センサスでの都道府県別のラーメン店舗数及び都道府県別の人口統計データを使い、可視化する際の手ごろなBIツールとしてTableauを用いて、10万人あたりで都道府県毎の多い県、少ない県をわかりやすくし表示し、あわせて定量的な数値データ含めて整理しました。またトップ3とワースト3でそれぞれ整理します。

1位は山形県で38.02軒、2位は秋田県で29.1軒、3位は栃木県28.15軒でした。一方ワースト3では45位の奈良県で6.77軒、46位の大阪府で6.74軒、そして47位は沖縄県の5.52軒でした。

地図で可視化する都道府県別ラーメン店舗数

地図内の都道府県をマウスオーバーすると10万人あたりの店舗数が表示されます。一覧は右表を参照ください。

結果はわかりやすく、日本の東北地方に上位ランキングである赤着色を確認できます。

1位:山形県

Photo ACより

山形県はラーメン消費量でも日本一と聞いたことがあり、ラーメン店舗数はもとより、住んでいる方々が何よりもラーメン好きであることが容易に想像できます。ご当地ラーメンとしては日本各地に色んなラーメンがありますが、恥ずかしながら山形ラーメンのそれはあまりまだ聞いたことありません。

調べてみると、醤油ラーメンがベースになっているようです。また暑い夏でも食べれるラーメン、いわゆる「冷やし中華」を発案したのは山形県内のラーメン屋さんだそうです。うだるような夏の暑い日はなかなか熱々のスープのラーメンを食べようという気持ちになりませんが、冷やし中華なら食べることができそうですね。

また山形県内の南陽市では、市職員と市民からなる「ラーメン課」を設立し、小冊子などを作成し、観光方面にもアピールしているとのことです。もともと地域の人々に愛され、多くのラーメン屋さんがあることになったかと思いますが、住民の方々が通うラーメン屋さんら美味いにきまっている、というアピールをすることで日本全国のラーメン好きの方に足を運んでもらうきっかけになるかと思います。

2位:秋田県

秋田県が二位であることにびっくりしましたが、店舗数、人口数で計算したらこの結果となりました。寒さが厳しいところではやはりラーメンが身体も胃袋も満たす手ごろな外食になるということでしょうか。

3位:栃木県

栃木県もまた以外でした。栃木とラーメンというイメージが私にはまったくなかったのですが、店舗数が県民人口あたりそれなりにあるということはやはり地域に愛されるラーメン屋さんの数が多い、またそれを支えるためにラーメン外食頻度も高いということでしょうね。

画像検索はInstagramでも色んなおいしそうなラーメンがヒットします。日本全国各地に美味しいラーメン屋さんが多くあることが改めてわかりますし、普段自分が食べているラーメンも色んな種類のあるラーメン文化の一部だと思うと、今後各地に出かけた際の楽しみが増えます。ついついご当地ラーメンばかりに目がいきますが、地元の人が通うありふれたラーメン屋さんのほうが良いような気がしますね。

ワースト3県:45位-奈良県、46位-大阪府、47位-沖縄県

45位の奈良県で6.77軒、46位の大阪府で6.74軒、そして47位は沖縄県の5.52軒ということで、最下位の沖縄県とトップの山形県とでは7倍くらいの差があります。沖縄といえば、ラーメンというよりも沖縄そばという名前があるくらいですので、そばのイメージがありますし、何よりもラーメンは暑い食べ物の部類なので、気候が一年を通じて暖かい沖縄において、沖縄そばを凌いでラーメン屋さんがあるとも思えませんので、沖縄県の事情についてはわかりやすいです。

また下から2番目の大阪府、これは以外でした。私は大阪にも3年以上住んでいましたが、ラーメン屋さんが少ないという印象はありませんでした。ただそれ以上に他の飲食店も多く、また人口も多いがゆえに薄まった可能性もありますが、それにしてもワースト2の結果は以外でした。

奈良県については、あまり知見が及ばず、「奈良県にももちろんラーメン屋さんあるけど、ラーメン屋さん以外にも好きなお店が多いのかな」というレベルの低いコメントにさせてください。

m(_ _)m

使用データと計算方法

整理に使用したデータは全て公開されていますので、ご確認ください。

平成28年経済センサス‐活動調査

‘平成28年経済センサス-活動調査 産業別集計(卸売業,小売業)
「産業編(都道府県表)」統計表データ 第二表 都道府県別、東京特別区・政令指定都市別、産業分類細分類別の事業所数(従業者規模別)、従業者数、年間商品販売額及び売場面積

統計局ホームページ/平成28年経済センサス‐活動調査 (stat.go.jp)

「7624:ラーメン店」この項目を使っています。

都道府県別人口

人口については、多くの情報がWebにありますが、こちらのサイトからの情報をベースとしております。

都道府県の人口・面積・人口密度(2021年(令和3年)) (uub.jp)

{(各県の人口/100,000)/ (ラーメン店)}の計算式で算出しています。

最後に

ちなみに産業細分類の「7623」は「中華料理店」です。中華料理店はもとより、居酒屋やファミリーレストランでもラーメンは提供されていますし、秋田県ではそば店でもラーメンを提供しているとのことで、経済センサスで、いわゆる専業のお店が対象になっているものと思われます。

ラーメンは外食はもとより、コンビニにいけばカップラーメン、スーパーにいけば袋麺、麺、スープ、チャーシューなど多くの品物があり、ラーメンという全体の産業でいえばとても大きなものであることは想像に難くないです。それだけ「ラーメン」という料理が国民に広い愛されていることの証左だと思います。

もともとは中国からの「拉麺」(麺を延ばしながら作る工程に由来)が日本へ渡ってきて、その後各地で色んな変化・進化をしながら今日にいたっています。それはスープであり、具であり、麺の形態(太さ、縮れ・まっすぐ等)ラーメンは構成する様々な要素の中で、色んな方の工夫が加わり、今日の多様なラーメン文化になっているのだと思います。拉麺の元祖は中国であり、中国にも蘭州ラーメン、牛肉麺など著名なラーメンもありますので、麺食い党の皆さんはぜひぜひ国内に限らず、海外の麺にもチャレンジしていきたいですね。(私が食べたいだけです。。。)そういえば、パスタも麺料理ですかね。。。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

関連ブログ

地図ベースでの傾向を探るため、Tableauでマップ化した際の記事はこちらです。

今回のブログはラーメン店のみでしたが、そば・うどん店舗数なども合算し、うどん・そば・ラーメン、この3点で都道府県別人口10万人あたりの店舗数ランキングについてお時間許せばご参照ください。

都道府県別ラーメン店舗数平成28年経済センサス版
最新情報をチェックしよう!