えっ!?こんな川で鯉が産卵。川での鯉のぼり

5月初旬ごろだったでしょうか、春めいてきて、鯉のぼりがあがる季節でした。大阪府東大阪市で、大阪を代表する難読駅名である放出駅(はなてん)の南側の商店街を長瀬川(源流は八尾市のほうまで遡ります。)が横切っています。平時では本当に水量もわずかで、コンクリート護岸になってるので、せせらぎの川とはほど遠い状態の川です。しかし、あたりに響き渡るくらいのとても大きな水しぶきが聞こえてきました。よーく見ると、鯉が産卵しています!とても大きな鯉数十匹はいるでしょうか。壮観です。

鯉の産卵の概要

産卵4-7月 水温18-22℃ 粘着性卵を水草などに産む ようです。


子供の健やかな成長をイメージさせる鯉のぼり、鯉は成長の早い魚で水域の温度にもよりますが、オスは2年、メスは3年で成熟するといわれています。はやっ!

成熟した鯉は水温が15度以上になる4月頃から産卵を始めるようです。産卵は葦や藻などの多い比較的水深の浅い場所で早朝に行われることが多く、1匹のメスと1匹または数匹のオスがからみ合って行われます。浅い場所に産み落とすのは、水流の流れが緩やかだったり、大きな魚に卵を食べられるのを防ぐためかもしれませんね。

4月からはじまり、7月頃までに2~3回の産卵をします。

卵は卵膜によって葦の茎や藻などにからみつく直径が2mmくらいで淡黄色の沈性粘着卵です。1回の産卵で産み落とされる卵の数はなんと20万~60万粒にもなるそうです。卵は水温が15度ではおよそ6日、20度では4日、25度では3日で孵化するといわれています。


孵化したばかりの稚魚は全長5~7mm(これでもかなり大きいような・・・)、その後動物性プランクトンを食べていくようです。

場所

放出駅から南側、第二寝屋川を渡り、平野守口線(県道159号)を南へ向かいます。

ここです、これが長瀬川です。この先は遠く八尾市まで繋がっています。

地図でも確認できます。JR学研都市線の放出駅の南東側の橋です。

西側は第二寝屋川へつながっています。

鯉の産卵の様子

これは何よりも動画で見ていただくとその迫力がわかるかと思います。大小の10匹以上の鯉が三密状態になって、まるで踊っているかのように水面をバシャバシャやり続けてます。

最後に

なにげなく、のほほんと通りがかった際に、「なんの音だろう」と気づいて、川を見たところ運よく鯉の産卵を目の前でみることができました。3面コンクリートの護岸に水草などないと思っていたのですが、水草があるところがあり、そこに鯉が一生懸命産卵しています。

この小さな長瀬川から第二部屋川、大川(旧淀川)方面に大きくなった鯉が川をくだり、また産卵の時期にこの小さな川へ鮭のように遡って来るかと思うと、鯉の生命力の強さを感じます。

この産卵シーンを見たのは、5月です。鯉のぼりが空を泳いでる時期に、リアルに川を遡って力強く産卵活動をしている鯉を初めてみることができて良かったです。童心に戻ったかのように、ワクワク・ウキウキしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。もし良かったら、シェア・共有していただけると今後のさらなる励みになります。

長瀬川での産卵
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