うどん・そば:人口10万人当たり都道府県ランキング

2018年に公開された経済センサスでの都道府県別のうどん・そばの店舗数及び2021年の都道府県別の人口統計データを使い、いつもお馴染みの可視化する際のBIツールとしてTableauを用いて、10万人あたりで都道府県毎の多い県、少ない県をわかりやすくし表示し、あわせて定量的な数値データ含めて整理しました。いつも通りトップ3とボトム3でそれぞれ整理します。

1位は誰もが想像つくであろう香川県で49.15軒で2位を大きく引き離しています。続く2位は群馬県で41.01、3位は山梨県39.36軒でした。続いてボトム3県です。45位の滋賀県で10.64軒、46位の長崎県で10.26軒、そして47位は和歌山県の9.52軒でした。

地図で可視化する都道府県別うどん・そば店舗数

圧倒的にうどん県である香川県がぶち抜きの1位です。2位・3位はまったく予想つきませんでしたが、なんとなく地域傾向があるように感じます。

ランキング結果

うどん県こと香川県が1位ですが、2位を大きく引き離しての圧倒的な1位でした。

1位:香川県

管理人が2023年:高松出張時に食べた讃岐うどん

香川県、高松市内を車で走った際にもあちこちにうどん屋さんがあることがわかりました。とにかくうどんばかりです。それだけ地元の皆さんもうどんが日々の生活の一部のようになっていることがわかります。実際に私が市内のうどん屋さんに入った時に、老若男女の顧客層が満遍なく店内で食事しており、例えば一定の性別や年齢層が多いような特定のラーメンとは別に多くの方々に広く受け入れられているものだと感じるものでした。

誰もが讃岐うどんのある香川県が1位ということで納得いくものだと思います。

2位:群馬県

群馬県はどうでしょうか。私も知見ほとんどありませんでしたが、ネットで少し検索すると群馬県にも実に美味しそうなうどん屋さんがあるようです。

以前、都道府県別のパン屋さんの店舗数とその県の小麦生産高に何か相関があるかどうか気になり、都道府県別の小麦生産高に関する記事(平成30年時の記録)では、栃木県は都道府県別の小麦生産高は6位という上位層でした。

上位層にあるからうどん消費(ラーメンの消費等)が盛んと早合点してはいけないのですが、地産地消の観点ではベストなケースだと思います。

またうどんばかりに目がいってしまいますが、実はそば店が多いのかもしれません。うどん・そばは同一店舗で提供しているお店も少ないとはいえ、そば処の看板のお店も時折みかけるので、ひょっとしたら、ランキングを押し上げているのは、「そば」という可能性もあります。このあたりは気になるので、「蕎麦」の都道府県別生産高なども追って調べてみたいと思います。

3位:山梨県

Photo AC ほうとううどん 写真より

山梨県、うどん、この2つのキーワードで浮かぶうどんといえば、ほうとううどんでしょうか。ただ、山梨県が3位にランクインしているのもびっくりしました。

太くて幅のあるほうとううどんは食べ応えありますし、野菜やお肉もたくさん入っているうえ、それを味噌で煮込んで出しているので、味噌煮込みうどんに近いようなものでしょうか。おや、味噌煮込みうどんといえば、愛知県がご当地のように浮かびますが、10万人あたりの統計上では上位ランキングには入っていないようですね。

山梨県の本場で一度ほうとううどんを食べてみたいですが、もっぱら冷凍製品にお世話になっている管理人でした。

ボトム3県について:滋賀県、長崎県、和歌山県

人口10万人あたりのうどん・そば店舗数が最も少ないのは和歌山県でした。トップの香川県と比べて実に5倍近い店舗数の差があります。もちろん、各県で嗜好される外食定番は異なるかもしれませんが、距離的にそこまで遠くない関西圏であってもここまで差が出るのも興味深いものです。2位の群馬県、3位の山梨県がいずれも海に面していない内陸県だったので、内陸県はうどん・そばの店舗数が多い傾向にあるのかと思っていましたが、滋賀県は内陸県とはいえボトム3位でした。他の要素もあるのでしょうね、きっと。

使用データと計算方法

平成28年経済センサス‐活動調査

‘平成28年経済センサス-活動調査 産業別集計(卸売業,小売業)
「産業編(都道府県表)」統計表データ 第二表 都道府県別、東京特別区・政令指定都市別、産業分類細分類別の事業所数(従業者規模別)、従業者数、年間商品販売額及び売場面積

統計局ホームページ/平成28年経済センサス‐活動調査 (stat.go.jp)

産業細分類の「7631:そば・うどん店」この項目を使用しています。

都道府県別人口

人口については、多くの情報がWebにありますが、こちらのサイトからの情報をベースとしております。

都道府県の人口・面積・人口密度(2021年(令和3年)) (uub.jp)

{(各県の人口/100,000)/  そば・うどん店 }の計算式で算出しています。

最後に

讃岐うどん、伊勢うどん、大阪のかすうどん、名古屋のきしめん、山梨県のほうとう、福岡県のうどん、うどんブランドやうどんが美味しいと聞く地域はありますが、北関東地域の群馬県、栃木県、そして山梨県が高いこともびっくりしました。さらにランキングでは5位に位置づけしている山形県、山形県はラーメンの都道府県別の10万人あたりの店舗数でも1位でした。また蕎麦といえば、長野県や北関東地域を中心に関西よりかは関東でたくさん食されている、Webでも検索されている、というのは過去にも調査したことがあります。(蕎麦の花って綺麗で個人的にはかなり好きです。畑一面が白い花畑のようになるからです)

うどん・そばの美味しいお店には行列ができ、郊外からのお客さんも事前に調べてヒットする有名店への行列に並ぶでしょうが、日々地元の方々がいくお店も一定レベルの美味しさがあると思って良いでしょうね。そういう意味では当地に行って食べる、というのは大きな楽しみですね。

私も機会許せば、ぜひぜひ当地のうどん・そばを食べてみたいです。政府が提供している色んな統計データから、ラーメン、うどん・そばに関する情報の整理を引き続きやっていきたいと思います。なぜ_そばなのか_年越しそばの由来 (kinokoblog.info)

関連ブログ

うどん・そばのみならず、ラーメン店舗数をも合算したランキングを作成していますので、もし許せばこちらもご参照ください。

うどんの原材料になる小麦粉の多くは輸入に頼っているとはいえ、国内でも小麦は生産しており、過去に小麦生産高について調べた際の記事です。

都道府県別のうどん・そばの10万人あたりの店舗数ランキング
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