国民食ともいえるラーメン、中国から伝来した拉麺は日本各地で創意工夫がされ(日本に住んでいた中国人の方の工夫も含む)、多くの種類のラーメンがあることは説明するまでもありません。どの地域にもラーメンを食べることができますが、その中でも2023年発表時で都道府県庁がある主要都市及び政令指定都市毎に、年間あたりラーメン外食金額はどのくらいか、という統計が発表されました。地図上にそれをプロットとして地域性か何かを探ってみました。
前記事では統計ベースを表にする内容で整理しました。
西低東高の傾向あり
沖縄市だけ縮尺と場所の都合上、拡大して右下に張り付けていますが、日本列島全体を見て、赤系色が濃い地域が年間あたりの外食消費金額が高い地域です。地図上でみると一目瞭然であることがわかります。
具体的には、東日本、東北5県・日本海地域
とりわけ東日本です。東北地域(福島市、仙台市、山形市、秋田市、青森市)がかなり色濃いです。逆に薄い地域だけ探すと岩手県の盛岡市です。ひょっとすると、ラーメンよりもわんこそばを食べているのかもしれませんね。(笑)それでも平均以上あります。日本海側へ目を配ると、金沢市、富山市、新潟市、秋田市、青森市まで全国的に上位県が連なります。以外だったのは味噌ラーメンで有名な(ブログ管理者の)ステレオイメージがある札幌市の金額はそこまで高いものではありませんでした。
意外な都市
なぜだろうか、と検討深い都市を紹介したいです。
高知市
西日本全体で低いには、ラーメンよりもうどんのほうを多く食べている可能性もありますね。過去のうどんの都道府県別ランキングに関する記事も書いたので、ご参考までに。
関東エリア(川崎市)
北関東エリア(宇都宮市、さいたま市、前橋市)
北関東エリアのこれら3都市も比較的高いです。さいたま市などは都心エリアの通勤圏だと思いますが、都内で飲んで自宅までの途中でラーメンで〆(またこれか。。。)というよりかは郊外地域に手ごろで美味しく、ファミリーで食べれる大き目のお店が多いのでしょうか。
宇都宮市は餃子のほうが有名だと思いますが、ラーメンと餃子は兄弟のようなものなので、餃子も食べますが、ラーメンも多く食べている、ということでしょうか。今回の統計は外食ベースですので、自宅では餃子を食べて、外食ではラーメンも食べるし、餃子も食べる、といったところでしょうか。餃子とラーメンってどちらも主食部類ですが、どちらも美味しいこと間違いなし!
前橋市は、さいたま市や宇都宮市と比較してその理由がピンと浮かびません。内陸で寒いからでしょうか、じゃそうなると山梨市や長野市はどうなるのか、その他にも理由あるかもしれませんが、考察に至るまでの情報さえ持ち得てなく、感想みたいなコメントで申し訳ないです。
全国一覧
Tableauで全国の対象都市を色分けし、年間でのラーメン外食消費金額を都市別に降順ソートした表も交えたのがこちらです。地図の部分は拡大・縮小、マップ異動ができます。
最後に
最後まで見ていただきまして、ありがとうございます。自宅で食べるか、外食するかの選択肢があり、外食するにしても多くの選択肢がある中で、ラーメン屋さんを選ぶ理由は地域それぞれあるかと思いますが、政府が実施した調査データをもとに、「西低東高」というざっくりなイメージを地図上でも把握することができました。では、うどん、そばなどの似た麺類での外食消費金額はどうなのか、その他の外食できる食べ物(焼肉、寿司)などと比べてどうなのか、とまた興味が沸いてきましたので、継続して整理していきたいと思います。
2023年4月から仕事が変わり、週末にゆっくりと執筆する時間が限られてきました。地域歴史ネタなども多く在庫化している書きかけの内容もありますが、引き続きよろしくお願いします。
本ブログが、どこかで誰かの役にたったり、興味関心を掻き立てるネタの一つになれば幸いです。