遠くから見ると、少しびっくりするくらいのインパクトある煙突です。煙突が空色に近い水色のバックボーンに、可愛いパンダたちが多く描かれています。空の色と煙突の色が同じ色くらいのタイミングになるとまるで、パンダが空にいるかのような錯覚になるときもあろうかと思います。今回はこの煙突元について記述したいと思います。
【結論】現役銭湯の「深草温泉」さんの煙突
この界隈の道路を東から西へ向かって移動していたところ、煙突のステレオイメージを打ち壊す煙突が現れました。
んん?あれはなんだ、と思って近づいていきます。このあたりは蔵を持った旧家が残っていますし、幅が1mあるかないかくらいの細い道路が入り組んでいる地域です。
煙突を煙を排出するためのものであり、たいてい無味無色的なコンクリ色となっているケースが多いなか、こちらの深草温泉さんの煙突は「意志」をこめて煙突にアート作品に変えてます。なんと、水色を背景にしてパンダが何頭も描かれています。
さらに近づくと、煙突と同様の水色を背景色とした壁にも色んなパンダが描かれています。パンダが2頭身、3頭身で描かれているため、よけいに可愛いです。3頭並んで背中を流している絵も良いですね。
初めて訪れた際は、週末の午後1時50分くらいだったでしょうか。午後2時からの開店を待つかのようにすでにご婦人方や殿方がお店の前に自転車を留めて待っていました。
店内設備
もともと煙突を追い求めて写真を撮りましたが、どうしても入浴したくなり、後日の夜にまた来ました。夜に気づいたのですが、銭湯の脇にコインラインドリーも併設されています。
人がなるべく少ない時間帯であろう夜の22時過ぎを狙いました。大正解でした!!!とても気持ちよく、また銭湯ならではの雰囲気や設備も気に入りました。
番台にいたご主人に、「銭湯を紹介するブログを書きたいのですが、店内を写真を撮らせてもらっても良いでしょうか?」と聞いたところ、快諾してくださり、許可を得て脱衣所や休憩所なども撮影させていただきました。
番台周辺
番台は独立しており、ここでお金を払って(必要であれば、石鹸やシャンプー等)を男湯、女湯それぞれの脱衣所へわかれていきます。よって、番台の方に脱衣している様子を見られることはありません。これは番台の方が男性であっても、女性であっても、安心ですね。
入り口脇には各種飲料が販売されています。もちろんコーヒー牛乳もありますし、清涼飲料水各種もあります。アルコールはありませんでした。
番台の脇には貴重品専用の収納ボックスがあります。もちろん無料です。番台のすぐ脇にある安心感があるので、お財布や携帯電話など、気になる方はこちらに預けても良いです。脱衣場内にも体重計ありますが、番台周りにも体重計があります。
談話・待合・休憩スペース
コロナ禍(遅い時間ということもありましたが)ですので、談笑しつつ、家族を待つ親子や湯上りの休憩などには打ってつけのスペースです。待ち時間を解消できるよう、各種雑誌などもあり、また短い時間であっても楽しめる本が置かれています。扇風機やマッサージ機、年代を感じますが、いずれもしっかり動きます。
マッサージ機は有料ですが、たった20円です。休憩所は椅子や机やテレビがあるだけでなく、空間としても工夫が盛り込まれているように感じました。
脱衣所
脱衣所はとても広いです。中央には、腰を下ろせるスペースがあり、また背もたれのあるベンチもあります。女性側脱衣所を隔てる壁には一面の鏡です。
また、こちらの銭湯にはラーメン屋さんとかにあるセルフの冷水器があります。(氷も一緒に出てきます)飲むには持参のコップが必要です。加えて、その脇にはなんと洗濯機と乾燥機も1機づつあります。銭湯に隣にもコインランドリーが併設されていますが、脱衣所内にもあるのも素晴らしいです。
マッサージ機は背中や肩のコリをとるタイプと足裏タイプのものがあります。
浴室
銭湯のメインといえば、浴室なのにその写真がたった1枚とは申し訳ない限りです。ご主人が閉店時の作業を始めたこともあり、浴室に入るのは遠慮してしまいました。
370円の入浴料で、サウナ、泡ぶろ、ジェットバス(疲れているところにあたてるとかなり効きます)、薬ぶろ(テーマあり)、電気風呂とあります。各お風呂も決して広くはありませんが、色んなお風呂を楽しめます。
特筆したいのは、一番奥に大画面のテレビがあることです。音声ではなく映像と字幕でみるわけですが、湯上りにぼーっと座ってみるのもよし、お風呂につかりながら見るのも良しです。見たい番組、ニュース等にもよりますが、ながら見する分には都合よいです。
場所
京阪本線の関目駅、地下鉄の谷町線と今里筋線の関目成育駅いずれの駅からも徒歩3分以内で、200m内にあり、便利な場所にあります。主要国道のすぐ脇にあります。周りには商店街や小さなお店も多くあり、買い物・食事後にも便利ですね。
最後に
私は2021年6月中旬の週末の夜に訪問しました。広いお風呂でテレビみながら、泡ぶろに浸かる時間は至福のひと時でした。脱衣所、休憩所なども広すぎず、狭すぎず、雑誌、新聞、読みやすい本などが置かれています。これで370円は安いなぁと思いました。
毎日のようには時折リフレッシュしに行きたいと思います。健康ランドのような大規模なそれと違って、銭湯は身近にあって、気軽に気分爽快になれる場所だと改めて感じました。