詐欺師、虚言屋、山師らの特徴

嘘も方便という諺がありまして、これは時として人を傷つけないよう、心配させないよう、あるいは良かれと思って嘘をつくケースはあります。しかし、このブログ上では明らかに自分の利益のためだけに、相手を欺くケースについて記述します。人生の中で、「騙された!」と感じるとき、とても残念に思います。誇張された話や、人の欲につけこみ、あるいは人の不安を煽り、自身の利益(お金や情報)へ誘導する人間が世の中にはいます。

常人は、良心の呵責もあって、なかなかそういった事はできません。私自身が経験した詐欺、怪しい人物の特徴、見聞きしたそういった人種の特徴を整理しておこうと思います。

権限や地位の高い人との接点アピール

Dave DavidsonによるPixabayからの画像

誰もが知っている有名人やその分野で高名で名前が知れ立っている方や、とある組織の責任者と自分の接点をことさらにアピールする方には気を付けてください。個人的な付き合いをアピールしたり、一緒に写っている写真などを見せてくるケースもあります。心理学でいうところのハロー効果を使うケースです。詐欺師は、ただその人との接点、もしくはどれだけ仲が良いか、親しいかなどをアピールしてくることもあります。しかし、それらは基本的には、一方的な情報であり、第三者に確認したわけではないです。片方からの情報を信じるには極めてリスキーです。

何かの懇親会に参加して一緒に撮ってもらった写真かもしれませんし、写真そのものが偽造したケースである可能性もあります。

公の組織やビッグネームを使う

ASTemplatesによるPixabayからの画像

消防署のほうから来ました。」と名乗り、あたかも消防署の関係者のように装い、高い消火器を売りつける詐欺が昔にあったようです。これは、「・・・のほうから」といってもそこに所属しているわけではないです。「・・・の方角から」とも捉えることもでき、相手の勘違いに付け込むケースです。また誰もが知っている有名な組織を引き合いに出すケースもあるでしょう。確認すべきは、その人間が何を目的にしているかです。

また、水道、ガス、電気など人々のライフラインに関連する点検や検査を装って高い浄水器や役に立たない検知器、節電効果があるといった設備を売りつけるケースもあります。写真付きのIDカードをインターフォンで提示し、あたかも正規の業者であるかのように装いますが、それは疑いの目をそらす小道具であり、人を欺くため、勘違いさせるためのものです。

誰もが知っている官公庁組織、有名企業などを織り交ぜた話なども気を付ける必要あります。話している人とどのような関係なのか、「裏取り」などもしておいたほうが無難です。その人が提示した名刺番号ではなく、インターネット上でその会社が公開している電話番号に確認するのが良いでしょう。聞いたこともないような会社の場合、公開されている電話番号さえも詐欺の片棒を担ぐための電話番号ですので、注意する必要があります。

脈絡もなく自分の過去話をする。

OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

有名大学に所属していた、海外の資格を持っているなど、会社を何社も経営している等、とにかく自分を立派な人物であるかのようにアピールして相手の信頼を得ようとしたり、自身が只者ではないことを、こちらが聞きもしないのに勝手に話し出す人には注意したほうが良いです。

有名な大学を引き合いにするケースについては、その人がそこの学生だったのか、そして卒業したのか、ただの聴講生だったのかは、その場では確認のしようがありません。相手は自分を信頼してもらいたいがゆえに、何でも自分をオープンにしているかのように装いますが、本当かどうかはその年代の関係者、同級生などに確認するのが良いかと思います。

話の合間に、かまをかけてみると、話の辻褄が合わないケースがあります。

海外留学、海外の資格などにも注意が必要です。その根拠を容易に確認できないことを見込んで嘘をつく方がいるのも事実です。

事実の情報の中に、嘘を紛れ込ませる

Photo ACより

嘘を信じ込ませる手法の中で、いくつかの事実の話をしつつも、巧みにその会話の中に嘘を紛れ込ます方法です。事実情報については、聞いている側も認識しており、そういった事実の話の中に、嘘を紛れ込ませるわけです。

相手の誤解や錯覚を起こさせることを目論むものです。頭からバレバレな話や大きなスケールの話では当然相手も警戒しますし、自身も疑われます。よって、相手が知っている事実を多く述べつつ、相手の心理的ガードが緩んできた頃合いに嘘をあたかもこれまで自分が言ってきた事実かのように言う人間もいます。

夢、願望、欲を掻き立て、不安を煽る

Photo ACより

不労所得を得たい、まとまった金を稼ぎたい、小銭を稼ぎたい、自分の夢を叶えたい、人それぞれが持っている潜在的な要望を掻き立てるような魅惑的な情報や機会をちらつかせて、人を騙すケースもあります。自分がそれで儲けていることをアピールしたり(これさえも本当かどうかはその場だけではわかりません。)

また、「万が一の備えとして」「健康を維持するため」と相手の不安に思う点を煽るケースもあります。まだ見ぬ未来に対して、「私の知り合いに〇〇な目にあった人がいる」と虚言やつくり話を言うケースもあるでしょう。共通の知り合いならいざしらず、自身がまったく知らない方の話を出されても、数ある一例をあたかも全ての方に起こり得るような不安を煽るものです。

見せられた情報を鵜呑みにしない

Gordon JohnsonによるPixabayからの画像

写真や数値など、加工が容易です。インターネット上で上げられている写真や数値などは加工されたものが掲載されているケースがあります。その分野の詳しい人であれば、嘘の情報として加工するのは容易です。決して安易に信じず、その他の色んな情報などと組み合わせたうえで判断する必要があります。

直近のインターネットで炎上してる山師

竹花氏の会社のWebサイトから

インターネット上では、若干20代で多くの会社を経営、売却などを100億の資産がある、とYoutubeなどの各種ソーシャルメディアでアピールして、MUPという学校で暴利なビジネスを展開していた竹花貴騎氏の経歴詐称問題です。嘘の情報の数々が暴かれ、炎上しています。この方は、文字通り息を吐くように虚言を重ね、そこには何の良心の呵責がありません。

・Airbnbで借りた豪邸を自宅として紹介(その話の中も嘘だらけ)

・レンタルしたセスナをプライベートジェット(自家用機)といってしまう

・元Google社員とかいう嘘の経歴

・フリー素材などを使った嘘の写真の数々

・海外の大学に留学

一つ一つあげるときりがないくらいの虚言、粉飾、でっち上げがあります。こちらのサイトはその一つです。

竹花貴騎氏の嘘や経歴詐称を全部まとめてみた!出身大学やネット上の反応をチェック!胡散臭いのは正しかった⁉こちらのサイトで詳しくまとめられていますね。

そのほか、竹花貴騎氏のウソに関する情報は多くの有志によってインターネットで多く暴かれています。このビジネス系Youtuberを装い、自身が運営するストックビジネス系の教育・コンサル系のサービスへ誘導しようというものは詐欺行為に近く、返金騒動も起きています。

こうしたケースはたくさんあるケースの一つだと思いますが、世の中良心の呵責もなく嘘を平気でつける人がいて2020年の秋くらいから炎上している方の例でした。この方はだいぶ有名人ですが、世の中あの手この手で人を騙すことには、嘘をつくことに躊躇ない人間がいることをしっかりと把握しておく必要があります。竹花氏はそこそこ有名になったがゆえに、「おかしいのでは?」と感じた方が調査して露見されたわけでですが、我々の日常生活やビジネスにおいては、やはり早合点せず、その相手がどこのだれなのか、その組織がどのような会社なのか、というのをしっかり調べる必要があるかと思います。

私も最近紹介受けた人が、上述した特徴に多くあてはまるタイプの方でした。最初はそのままその方が言うことを真に受けてしまいましたが、改めて時間たって色々な情報をつなぎ合わせ、自分でも調べてみると虚偽としか思えない点が多く、自身の甘さを改めて感じさせられました。

自分は騙されない、という慢心は禁物です。詐欺師、虚言壁を有するサイコパスのような人間や山師は、頭の回転が速い人が多いです。こちらの出方についても事前に色んなシミュレーションをしているケースもあるでしょう。早合点は禁物で、ぜひ時間をおいて調べたり、信頼できる方に相談するようにしたほうが良いです。

このブログの内容も怪しい、本当だろうか、と疑念を持ったり、自分で考え、複数のソースから調べることもお勧めします。

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