森小路・千林大宮駅界隈の煙突元の調査

森小路・千林は活気ある商店街が多くある地域であり、週末の昼間の商店街はそれこそ多くの人が行き交う場所でもあります。その理由として、かつて多くの人が往来した京街道に沿って商店街があり、戦前からも宅地が存在していたこと、太平洋戦争時の米軍からの空襲被害が比較的少なかった地域でもあります。

旧京街道の西側には主要国道を南から北へそして北東へ走っていますが、その西側の京街道を歩いていると、公園を跨いで煙突を発見することができました。煙突を発見して喜々としているところで、目線をやや下に向けて煙突元の建屋まで行ってみました。

【結論】現役銭湯の「春日湯」さんの煙突

建蔽率や容積率が緩和されているので、ある程度のまとまった土地があるとディベロッパーが中高層の集合住宅ができてしまい、煙突がそれに隠れてしまうため発見が難しいなか、この春日湯さんの場合は幸いにして、立地に恵まれてその荒波に飲まれていません。京街道から一つ東側の筋に立地していますが、京街道との間に公園があるため、煙突は京街道からも容易に確認することができました。またこちらの銭湯では熱帯魚が飼育されており、湯上り後のまったりタイムも別の楽しみがあります。

熱帯魚達が泳いでいる様子をスマホ動画でも撮影させてもらったので、素人編集ですが、動画でも確認してください。

京街道があったことを示す石碑と公園

南北にわたって京街道を歩いて、東側にわかりやすい煙突を確認できます。

京街道から東側へ一本入ると、春日湯さんの入り口です。

入り口の暖簾、これがあるのとないとでは雰囲気がまた全然違います。コロナ対策は万全です。

「三丁目の夕日」にも出てきそうな昭和テイストそのままの銭湯です。中もぜひご紹介したいのですが、入り口から先の店内は撮影禁止とのことで、以降は文言レベルの紹介とさせてください。

銭湯内の紹介

銭湯内はいわゆる代表的に男湯と女湯と半々の間取りとなっています。

番台

ドアこそ違いますが、ドアをあけたすぐ脇に番台があります。下の写真は上野にある「下町風俗資料館」の銭湯の番台の写真です。番台は入り口すぐにあり、使用料の支払いをするところです。番台には1回用のシャンプー、リンス、ボディソープも売っており、もちろんタオルなども貸出し可能でそれらは入浴料とは別の料金です。手ぶらでも銭湯は楽しめます。

銭湯の番台
イメージ図:下町風俗資料館 (taitocity.net)

脱衣所

大小のロッカーがあり、もちろん無料で使えます。脱衣所には、体重計、ドライヤー、鏡、手洗い場、トイレ、座り場(新聞などが置いてあります)があります。

※脱衣所からの撮影は基本厳禁です。以下の写真、動画はお店の許可を頂いて、特別に撮影させてもらっています。

また、店内には、グッピーやモーリーなどの熱帯魚が泳いでいる水槽があります。水草も飢えており、大小様々なグッピーが気持ちよく泳いでる姿はとても和みます。熱帯魚を飼ったことがある方はご存知かもしれませんが、グッピーやモーリーは胎生出産で、知らない間に水槽内に赤ちゃんが増えていることがあります。

エンゼルフィッシュのつがいも確認できます。なんと、エンゼルフィッシュが水草に卵を産み付け、その卵からかわいい赤ちゃんエンゼルフィッシュを確認できました。(管理人訪問時には、親子ともども同じ水槽で泳いでいました)

ウーパールーパーの水槽もあります。私が幼少時にはウーパールーパーがブームになり、それを見ると興奮していた世代です。熱帯魚の水槽の脇にはウーパールーパーの水槽があり、水槽の底面にいるウーパールーパーとにらめっこができます。

浴室内

身体を洗うスペースは20人近くあるでしょうか、銭湯の代名詞の一つともいえる、黄色い「ケロリン」の字が入った風呂桶(おけではないですが。。。)もあります。

お風呂も多様です。全身が伸ばせて、やや深い風呂や、電気風呂、露天風呂、サウナ、ラドン浴などがあります。露天風呂とサウナ浴室内の階段から2階に繋がっています。

よって天井も広く、とても快適です。特筆したいのは、フィットネスバスです。これは高圧の水と泡を吹きだすものですが、これを体の疲れている部位にあてると翌日本当に楽です。筋トレで足腰が筋肉痛になっている時など、足腰の色んな部位にこの高圧のあてるようにしてから、下手なマッサージ屋さんにいくよりとても快適です。都島区、城東区、旭区界隈で、私が知っている銭湯さんの中では、最強の強さで、身体中の疲れが一気に洗い流される思いです。

他にも同じ泡ぶろで座ると、足の裏、ふくろはぎまわり、腰から泡が出てくるタイプもあり、これも本当に効きます。

コロナ禍での在宅勤務で、輿や肩や首がガチガチになっている時にも効果抜群でした。(あくまでも個人の感想です)

また、足裏を刺激する、「足ふみふみ」のような設備もあり、手すりつきで足裏を刺激することができます。私はかなり乗っています。

湯上り

湯上りの時間も至福の時間です。銭湯の代名詞の一つである、コーヒー牛乳などの代表的な飲み物をはじめ、ビール、お茶、野菜ジュース、果物ジュース、各種清涼飲料水があり、各種アイスも売っています。

湯上りにこれらを飲みつつ、座り場で新聞をゆっくり読むのも良し、テレビを見るのも良し、水槽にいる熱帯書やウーパールーパーを鑑賞するのも良し、充実したクールダウン時間です。

入浴料の支払いも含めて、PayPayに対応しているので、現金の受け渡しなく、各種購入ができます。

「かつて」のマッサージチェアも2つありますので、風呂上りに飲み物片手にモミモミ、もしくは自分でグリグリあてて、るのも気持ち良いものです。

場所

京阪本線の森小路駅からは徒歩3分200mくらいです。京街道沿いの公園から煙突と看板を確認できます。地下鉄谷町線の千林大宮駅からは、徒歩7分550mです。千林界隈の商店街を巡ることもできるので、千林大宮駅からの徒歩もお勧めです。

最後に

広いお風呂に手足を伸ばし、身体を色んな角度に伸ばしてつかっていると、全身の疲れが本当にとれます。また、天井が高く広い浴室にいると、気持ちまでもが穏やかになります。1日の休息には打ってつけでしょう。そして何よりも風呂上りの時間の過ごし方も楽しいものです。

幼少のころ行ったことのある銭湯の思い出は、なんだかお祭りにいくかのようにワクワクしたものでした。私が幼少のころいったことのある銭湯はすでに廃業していますが、子供のころ感じた銭湯のお風呂がとても広かった思い出に対して、大人になって更地になった状態で見ると、とても広い敷地のように思えた場所がそこまで広くなかった感覚を覚えました。

この春日湯さんの周りには、住宅地でポツポツ、中高層の近代的な集合住宅もたっています。春日湯さんの横には長屋がありますが、すでに住民はおらず、まるで開発計画を待っているかのように柵に囲まれています。いずれは「縦に長い」長屋が建設されるかと思いますが、かつてこの長屋に住んでいたかたもおそらくこの春日湯さんに通われていたことでしょう。

春日湯さんから道路を挟んで南側にある長屋。住民はすでにおらず、囲いがされています。

とても落ち着く時間でした。脱衣所のマッサージ機は40年以上前からそこに鎮座していることでしょうし、大きな鏡3枚、熱帯魚とウーバールーパーの水槽、充実した飲料やアイス、そして時折シャイな猫が顔を出したと思ったら、すぐに隠れてしまう(シャイなんだそうです 笑)、コロナ禍で黙浴が推奨され、おしゃべるする人は少ないですが、コロナが収まったら、きっと常連さんらやご家族、ご近所さんら馴染みの方さらが楽しく談笑しながら、楽しい時間を過ごすことになるよう、祈ってます。

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番台にいらっしゃるお姉さん、おばちゃんらは丁寧、愛想よく、とても雰囲気が良いです。広すぎず・狭すぎず、小さなお子様づれであっても目がしっかり行き届く、誰もが気軽にいける町の

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