都道府県別パン屋店舗数

管理人は、福岡市に10年近く住んでいましたが、その際市内に多くパン屋が目につきました。それこそ商店街少し歩くだけでもパン屋さんをすぐ見かけます。パン屋が多い私なりのイメージは神戸や横浜など、かつて港町で外国人の方が多くいた地域というレベルでした。先日、京都に出張した際、京都もパン屋が非常に多いことを上司から説明を受けて、また四国もパン屋が多い説明を受けました。このパン屋の店舗数について興味がわいて実際に調べてみることにしました。既存のWebサイトでもそれらしいサイトはいくつかあるのですが、データが古いと感じたこともあり、総務省・経済産業省サイトで最新のデータを入手し、それを整理してみました。(この調査は4年毎にやっているようですね)

【結論】人口10万当たりの店舗数は愛媛県がNo.1

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パンの小売業は全国で、12,116店舗あり、経済センサスの調査結果から、パン小売業のみを抽出し、都道府県別に整理しました。各都道府県人口は2020年4月1日時点です。

1位:愛媛県

2位:徳島県

3位:長崎県

4位:岡山県

5位:京都府

Webサイトを調べてみると、統計時のタイミングの違いもあるのか、順位の上下の若干の違いはありますが、私が総務省・経済産業省のHPから入手したデータをもとにした順位はこの通りです。

順位都道府県人口(10万人)店舗数10万人
当たりの店舗数
1愛媛県13.3919714.71
2徳島県7.299813.45
3長崎県13.2517813.43
4岡山県18.9124913.17
5京都府25.8332512.58
6大分県11.3413812.16
7山梨県8.129511.70
8高知県6.987911.32
9福岡県51.1057811.31
10石川県11.3712811.26
11群馬県19.3821511.10
12福井県7.688511.07
13香川県9.5610410.88
14兵庫県54.6459310.85
15山口県13.5514610.77
16和歌山県9.249910.72
17三重県17.8018710.51
18奈良県13.3113910.44
19新潟県22.2223010.35
20佐賀県8.148410.32
21宮崎県10.7211010.26
22静岡県36.3937210.22
23沖縄県14.5414710.11
24鹿児島県16.0016110.06
25栃木県19.421949.99
26大阪府88.238809.97
27長野県20.492049.96
28北海道52.495149.79
29富山県10.431019.68
30滋賀県14.141359.55
31広島県28.082689.54
32東京都139.431,3289.52
33福島県18.481769.52
34神奈川県92.008088.78
35埼玉県73.376328.61
36茨城県28.682478.61
37熊本県17.471508.59
38岩手県12.261028.32
39岐阜県19.891658.30
40鳥取県5.56468.28
41千葉県62.794987.93
42愛知県75.535417.16
43青森県12.46876.98
44島根県6.74476.97
45山形県10.77736.78
46秋田県9.66555.69
47宮城県23.031285.56

都道府県可住地面積別順位

感覚的にパン屋さんが多いなぁと感じるのは、単位面積あたりの感覚的なものもあるだろうと思い、都道府県の面積別でも整理してみました。もちろん、その場合、平野部の多い地域や、山林面積が広い、湖沼などは人が住めないため、都道府県の面積ではなく、可住地面積という単位で調べてみました。

東京、大阪、神奈川など人口が多く、可住面積が少ない地域の都府県が上位入っていますが、京都はここでも第4位に食い込んでいます。10万人別の人口単位でも京都第5位でしたので、この2つをあわせて考えてみると、京都府はパン屋が多い、という事を裏付けることができるかと考えています。もちろん、愛媛県、徳島県、長崎県、岡山県も可住地面積別であっても平均以上ですので、やはり相対的にパン屋は多いと考えても良さそうです。福岡県はまぁまぁ多いといったところでしょうか。

都道府県面積
(km2)
可住面積
(km2)
店舗数店舗数(千km2/)
東京都2,1911,4181,328936.53
大阪府1,9051,331880661.16
神奈川県2,4161,471808549.29
京都府4,6121,174325276.83
埼玉県3,7982,585632244.49
兵庫県8,4012,783593213.08
福岡県4,9862,761578209.34
愛知県5,1722,988541181.06
奈良県3,691856139162.38
千葉県5,1583,554498140.12
静岡県7,7772,749372135.32
沖縄県2,2811,169147125.75
愛媛県5,6761,673197117.75
広島県8,4792,311268115.97
岡山県7,1152,219249112.21
長崎県4,1321,676178106.21
香川県1,8771,006104103.38
滋賀県4,0171,307135103.29
山梨県4,4659549599.58
徳島県4,1471,0109897.03
群馬県6,3622,27921594.34
石川県4,1861,39212891.95
三重県5,7742,05918790.82
和歌山県4,7251,1159988.79
山口県6,1121,70714685.53
福井県4,1901,0778578.92
大分県6,3411,79913876.71
岐阜県10,6212,21116574.63
高知県7,1041,1637967.93
栃木県6,4082,98319465.04
長野県13,5623,22620463.24
佐賀県2,4411,3368462.87
茨城県6,0973,97524762.14
宮崎県7,7351,85011059.46
富山県4,2481,84310154.80
熊本県7,4092,79615053.65
鳥取県3,5079014651.05
新潟県12,5844,53523050.72
鹿児島県9,1873,31316148.60
福島県13,7844,21717641.74
宮城県7,2823,15512840.57
島根県6,7081,2994736.18
岩手県15,2753,71410227.46
青森県9,6463,2308726.93
山形県9,3232,8857325.30
北海道83,42422,37351422.97
秋田県11,6383,2045517.17
全国377,971122,63112,11698.80

考察

全国の都道府県でも大きな差があることからもやはり地域特性がわかります。では、なぜそうなのか、という観点で仮説を上げておきたいと思います。裏付けることができる分析はまた別途実施したいと思います。高い要因、低い要因あるかと思いますが、思いつく限りをあれこれ列挙すると以下の通りです。

・明治維新後の開国時に外国人の流入が顕著だった

・パンの原材料となる小麦生産高が多い。(そもそも小麦栽培に適している地域)

・パンの業界団体の支援が強い。(パン焼きメーカー等)

・県民嗜好として、パンよりも別のものを食べている。(ラーメン、うどん、そば、そのほかレストラン)

調査に使ったデータ・情報

1、パン屋の店舗数:

データ出典:総務省・経済産業省「平成28年経済センサス‐活動調査結果」

第2表 都道府県別、東京特別区・政令指定都市別、産業分類細分類別の事業所数(従業者規模別)、従業者数

ここから、パン小売業(製造小売)、パン小売業(製造小売でないもの)を都道府県別に合算したデータを使っています。製造小売は店内にパン焼きがあるお店と別のところで焼き上げたパンを売っている小売店の違いです。こちらも各都道府県でその比率に差があります。店内で焼き上げて売っているお店の比率の多い県もあれば、少ない県もあり、こちらもまた後日整理したいと思っています。

2、都道府県面積・可住地面積

Wiki都道府県面積一覧

3、人口

都道府県市区町村ランキングデータ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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