平成28年(2016年)に実施され、平成30年(2018年)に公開された経済センサスデータの中からラーメン店のみを対象として、都道府県別の事業者数を抽出・整理してみました。総務省統計局のサイトで公開されているデータがベースになっています。さらに、近年注目されているBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)のTableauを使って整理してみました。
経済センサスとは
経済センサス‐活動調査は、全産業分野の売上(収入)金額や費用などの経理項目を同一時点で網羅的に把握し、我が国における事業所・企業の経済活動を全国的及び地域別に明らかにするとともに、事業所及び企業を対象とした各種統計調査の母集団情報を得ることを目的とされたものです。5年に1回の頻度で実施されています。
Tableau Publicとは
一言でいうと、データの集計・グラフ化などをエクセルよりも非常に効率的かつ、多彩な分析ができるツールです。サブスクタイプの有料タイプのソフトウェアで近年多くの組織・企業での導入が進んでいます。
しかし、使用するデータが全て公開される、という前提であれば、このソフトウェアを無償で使うことができます。それがTableau Publicです。
作成したデータを公開され、Webへの埋め込み、SNS、各種共有にも便利です。
Tableauでの可視化
私もまずは、公開されている経済センサスのデータから大好きなラーメンの事業者数を都道府県別に整理するところから実施しました。地図上には、事業者数に応じて都道府県別の色塗りがされています。濃ければこいほど事業者数が他と比べて多いですが、実際には各都道府県の人口、面積、可住面積等、条件をさらに絞り込んで整理する必要ありますが、まずは初回ということで単純に事業者数別にプロットしてみました。
一番多いのはやはり東京都なのはわかりますが、2位がなんと北海道、3位が埼玉県なのがびっくりです。てっきり大阪府や愛知県、神奈川県などが食い込むと思っていましたが、以外ですね。
今回は、「平成28年経済センサス‐活動調査 事業所に関する集計-産業別集計(サービスB)」で、その中で「ラーメン店:7624」のみを抽出しました。実際には「中華料理店:7623」もラーメンを提供されていることだろうと思いますが、今回ではあくまでも「ラーメン店」のみとしています。
ラーメンはファミレスや居酒屋でも提供されている人気メニューですしね。
感想
仕事で初めてこのツールを使い始めたときは、慣れていたエクセルと比べて新しいことを覚えることに億劫でしたが、実際に学びながら使ってみると、エクセルと比べてはるかに効率的に各種作業を進めることができ、ミスも大きくへりました。また分析を深めるための多くの手法が提供されており、これまでよりも多角的な分析なり、ビジュアライズが可能となります。
いきなり購入するのはハードルが高いと思いますので、Tableau Publicで公表されている各種グラフをもとに、「こんなこともできるのか」という点を認識していただき、そのデータをダウンロードして、自身でも加工や編集をして知見を高めていくことを実施した後、お使いいただくと良いかと思います。
また教育・研究の現場ではすぐ活用すべきだと思います。各種クロス集計などは労働集約的なものであるため、Tableauでやることで多く効率化でき、そのあとの予測・分析などにもTableauが活用できる余地があるかとも思います。
私もまだまだ学びの途にありますが、引き続き勉強しつつ、公開されているデータを使ったTableauでいろんなカしかを私もまだまだ学びの途にありますが、引き続き勉強しつつ、公開されているデータを使ったTableauで色んな可視化をしてみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。