大阪はキタから、なるべく市内の雑踏を回避して淀川沿いに守口方面に向かう際に、東西を跨ぐ通りとして城北公園通(しろきたこうえんどおり)があります。この幹線道路沿い、よほどタイミングよくないと気付かず見逃してしまう煙突を発見しました。幸いなことに通り沿いにコンビニ(1階建て)があり、その裏に煙突を確認できます。このコンビニの両隣の建屋は数階建てとなっており、まさにこのローソン(大宮四丁目店)に来た時、もしくは通りからタイミング良くローソンを「見た」時にのみ発見できるかと思います。
【結論】現役銭湯の「ニューみよし湯」さんの煙突
アングルによってはまるでローソンの煙突であるかのように見えます。灰色の煙突に先頭の名前が記入されています。しかし近くまで来ないとそれに気づきません。煙突に記述されている文字は、北東方面を向いています。
ローソンの入り口脇が煙突からの至近距離となります。近づくとかなりの高さと大きさを感じることができます。遠目から見ていると、付近の中層集合住宅もあるので、「あっ、煙突か、ふーん」で終わってしまいそうですが、寄ってみると煙突らしさがさらにわかります。
城北公園通から一本南に入った通りに入り口があります。私が訪問した時は日曜日の11時頃だったこともあり、まだ銭湯は開店前でした。
入り口のある通りには、たしかに中層・高層集合住宅は少ないとはいえ、通りが狭い点と煙突時代が通りの奥にあるため、意識していないと煙突を気づくことが困難です。
東側からの写真です。建屋の合間を狙って写真をとりました。煙突は住宅街に埋もれてしまっています。幸いにして、幹線道路の城北公園通に1階建てのローソンがあるため、煙突に根本から見ることができました。
場所
公共交通機関の場合は、一番最寄りだと地下鉄谷町線の千林大宮駅から徒歩600m、11分くらい時間がかかります。最寄りのバス停からは180mと近いです。大阪市バス 「10号」「34号」で中宮というバス停で降りていただくと最寄りになります。
このニューみよし湯さんの周りは静かな住宅街です。戦前にかつてはこの界隈に繊維・紡績工場があったと聞きます。この地域は格子状となっている道路が東西南北にあり、区画整理がしっかりされているといえますが、この区画整理が、戦前のものだったか、戦後のものなのか気になって、公開されている国土地理院の航空写真をレイヤー上にして参照できる埼玉大学さんの「今昔マップ3」で調べてみました。
1936年時の航空写真
ニューみよし湯さんの周りには、まだ空地もしくは資材置き場のような建屋がまだない地域を確認できますが、この地域はほぼ建屋が占められています。ただ、当時からこの界隈は、格子状の道路がしっかり整備されていたようですね。
戦後の1945年-50年時に撮影された航空写真
ニューみよし湯さんの西側部、ここだけ焼け野原のようになています。太平洋戦争時の大阪空襲(第何次かは未確認です)焼夷弾が多く落とされたものと思われます。一部長屋などが残っています。
最新航空写真
最後に
実のところ、私はこの城北公園通を東から西へ、西から東へ西に阪神高速、北には城北公園通り、東には国道一号線とその地下を走る谷町線の合間にあるニューみよし湯さん、タイミングを見計らって、入浴しにきたいと思います。
ニューがついているところを見ると、過去の店舗はあったもののこの地にリニューアルオープンしたのでしょうか?「みよし湯」のみよしの由来についても興味あります。
こちらも入浴しにいった際にヒアリングしてみようと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。