デルタ株の蔓延により、コロナ陽性者が急増しています。従来ならば入院しているレベルの状態の方でも、コロナによって命を落としそうな方をより優先させるため、自宅療養を強いられる状態です。最寄りにご家族がいらっしゃる場合は良いですが、最寄りの支援を受けられることのないリアルな一人暮らしの方は文字通り死活問題です。(事実、なくなっている方もいます)
またワクチン接種後の副反応は、高熱、悪寒、倦怠感、頭痛、関節痛等、いわゆる高熱時の諸症状が数日続くケースもあります。その状態になって色々慌てる前に、事前に備えておくべきものをリスト化してみました。
不足しているものは、適宜事前購入しておくのが良いでしょうし、「備えあって憂いなし」ですので、「自分だけは大丈夫」と慢心せず、準備しておくに越したことはないでしょう。
鎮痛緩和
常備薬
兎にも角にも、高熱時のあのしんどい症状はいかんともしがたいです。高熱が出るということは、身体がウイルスに打ち勝つために戦っている証拠でもありますが、耐えている間は本当にきついものです。頭痛に加え筋肉痛のように身体の関節周りの痛み、これら痛みを緩和させるための薬が必要不可欠だと思います。
対症療法的ではありますが、薬に頼って少しでも楽になるのであれば、頼りたいものです。
薬局にいけば色んな鎮痛緩和剤がありますが、これまでの経験で自身に合うものが使うのが良いでしょう。最近は眠くなる成分が入っていないものも売られていますが、身体を休めるという観点からは、むしろ眠くなって眠りに落ちてしまったほうが良いかと思います。
痛みを緩和する薬は、ステロイド、ピリン・非ピリン、ロキソニン、ボルタレンなど色んな種類があるようですが、頭痛や筋肉痛など、痛み全体に効くものが良いでしょうね。
その他、解熱剤や咳止め、鼻炎薬などの常備薬も考えられますので、このあたりも準備しておくと良いかと思います。私は解熱剤はあえて準備しないようにしました。熱が出るのは不可避だと諦めて、(むしろ一旦は熱が出たほうが良いと思っているので)、その他、咳止め、鼻炎薬などの薬を準備しました。
ゴリゴリ、マッサージ系
高熱が出ると色んなところが痛くなります。あちこちの関節に筋肉痛のような怠さが出ます。それを緩和する小型のマッサージ道具があると便利です。電気式、マッサージチェア等高い商品もありますが、私はどちらかというと、色んな用途に使えるタイプのものを多用しています。とりわけ、上の写真の左のタイプのものを使っています。丸いと、色んなところに仕えます。ふくろはぎを乗せてゴロゴロ、背中と壁の間にはさんでゴロゴロ、足の裏の乗せてゴロゴロ、枕のように首の下に引いてゴロゴロと用途が広いです。もちろん、その他、色んな商品があるので、買っておくと便利です。
これらの類の商品は、仕事で疲れた時にも有効です。またボール系は足の裏と床の間でゴロゴロするだけでも気持ちが良いです。コロナワクチン副反応時、在宅療養時には寝込むことになるかと思いますので、寝ながらでも身体の各部位をマッサージできるこの手のタイプのものがとても便利だと思っています。
衣食住関連の備え
衣類関連
寝巻・下着類の予備
多いに越したことはないでしょう。高熱でうなされると多く汗をたくさん書きます。下着類は、1日2回下着を変えて3日間耐えることを考えると、6セット、7セットくらいあると良いでしょう。寝巻なども多くあると良いかと思います。選択して乾かして使う、という日頃のルーチンができなくなることを見越して、3日間寝込む(場合によってはそれ以上の可能性も)ことを前提に、予備は多いにこしたことはないでしょう。
タオルの予備
身体を拭いたり、枕カバー代わりに使ったりと、何かと汎用性があるタオル。こちらも5枚くらい用意しておきたいです。
食事関連
インフルエンザ等で38度以上の高熱が出ていた時に、何を食べることができたでしょう。食欲がわかないケースもあるでしょう。買い物にいけない、でも栄養はしっかりとらねばならない、準備と片付けが簡単にできることを考えると、やはりインスタントものになりがちです。
冷凍食品関連
電子レンジで温めさえずれば、最近は色んな食事が冷凍食品と売られています。容器とセットになったものもあります。スーパーの冷凍食品売り場、ドラッグストア、最近ではコンビニも含めて、冷凍食品のバリエーションと購入場所は広がっていますし、味もかなり美味しくなっていると個人的には思っています。
水、お茶、スポーツドリンク等
水道水をひたすらのむのも良いですが、そうではない人もいるでしょうし、購入すればペットボトルとセットなので、病床脇に置いておくことができます。仮に1日3リットル補給し、それが3日間続くと想定した際に、2リットルのペットボトル4本から5本は常備しておくと良いかと思います。大きなペットボトルだと飲みにくいので、私は500mlサイズのものにしています。ゴミは増えますが、2リットル容器と比べて軽いですし、飲みやすいと思います。
フードデリバリ関連
フードデリバリ関連の事前登録、設定をしておきたいです。クレジットカードの登録、「置き配達」設定としておくことで、配達してしてくる方と顔を合わす必要もなく、自分で作らずとも色んな料理(食べることができるもの)を出前できる利点は大きいです。欠点は、ベッドから起きて玄関前に置かれた料理を取りにいく点ですが、これはその他の冷凍料理も似たようなものでしょう。
フードデリバリーについては、以前ページで整理しました。
またとりわけ特筆したいのは、Uber eats とDiDi foodの2社です。この2社は、なんとコンビニ(2021年8月時点でローソンのみ)からも出前してくれます。つまりローソンで売っているものであれば、たいてい持ってきてくれる、ということで、食べ物、飲み物、下着類、タオル、充電ケーブル等、ここからも購入することができます。ただ、事前にその他のECサイトで購入しておけば安く購入できるのは間違いないです。
住居関連
衛生品関連の購入
ティッシュ(ベット脇用)、トイレットペーパー、冷却ジェル(頭、身体)等については、確認しておいたほうが良いです。肝心な時にきらすと本当に大変です。購入しておいても、賞味期限等で使えなくなるケースもないため、多めに買い置きしておくに越したことはありません。
氷枕(クールジェルの類)系の保冷剤
そのまま使うと冷たすぎるので、ジェルを包むナイロン系の袋なども入っているタイプだと良いです。ハンドタオルに包めばよいのですが、専用の袋が入ってタイプだと直接肌にあたっても冷た過ぎず、でも触るとひんやりで気持ちいいからです。タオルだと冷たさを感じるのにちょっと時間がかかります。
通信環境
長いスマホ充電ケーブル
長期間寝込むことを想定して、ベッドまで届くくらいのスマホ充電ケーブルがあると良いです。モバイルバッテリーも良いですが、いつかは充電が切れてしまいます。ベッドまで届いて、かつかなり長さに余裕のあるスマホ充電ケーブルがあると安心です。
情報取得関連
ここでは身体の状況を正しく把握するための各種機器です。
1秒体温計
最近では1秒で検温できる体温計があるので、そちらに買い替えておくのが良いでしょう。数十秒であっても指しっぱなしで検温するのは面倒です。
パルスオキシメーター
専門的な用語としては、経皮的酸素飽和度測定法、と言われ、血液の中にどのくらい酸素があるかを測定する機械です。この原理を発明したのは、叙勲や数々の学会でも表彰を受けている、青柳 卓雄さんとい日本光電の技術者だった方です。コロナは肺がやられるので、身体の中に取り込む酸素の量が落ちていきます。それを定量的に測定できる機械としては日々ニュースでもよく見る機械だと思います。
コロナで在宅療養になったら、このパルスオキシメーターが非常に重要になるかと思います。自治体、医療機関が貸し出ししてくれる可能性もありますが、そうではないケースも想定して自身で確保しておくのが良いかと思いました。幸いにして2021年8月現時点ではインターネットから普通に購入できますが、不足してくると転売用に買い占めして値段を釣り上げて販売していく人も出てくるでしょうから、購入できるうちに購入しておくのが良いかと思いました。
命を繋ぐアイテムの一つとして「備え」の一つにしておくことにこしたことはないです。難点は、コロナ以外ではなかなか使う用途が少ない点ですが、命を繋ぐためにも高い精度が必要となるため、どこがつくったかわからない安物品を購入せず、国内のしかるべき医療機器メーカーさんのパルスオキシメーターを購入するのが良いかと思います。
最後に
コロナ陽性者で、お一人で在宅療養されている方は本当に大変な状況だと思います。家族のもとへ帰って、家族を農耕接触者にするわけにもいかず、一人で耐えるしかありません。ワクチンの副反応については、2,3日耐えればすみますが、在宅療養は本当につらいかと思います。いずれにしろ、数日は買い物にも出ず、自宅で籠城できるくらいの備えは必要でしょう。
高熱で酸素が足りず、意識朦朧となっている時に正確な判断、従来であれば当たり前のように実施できていることさえ困難になることから、事前に購入できるものはなるべく購入しておいたほうがよいでしょう。とりわけ、日持ちするもの、いつか必ず使うものなどはMust購入だと思います。
人口は減ってはいますが、一人暮らし世帯は増えている昨今、防災以上にコロナに対する備えの意識を高めておく必要があるかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。