ITやデジタルの業界では、しばしば新しい用語を生まれます。「〇〇をやらないと時代遅れ」、「これからは〇〇です」と関連事業を生業としている方は、時勢の言葉をつかえるので、便利な言葉だと思いますが、デジタル・トランスフォーメーションの略が、なぜ「DX」なのか、気になったので調べてみました。DXとは総じて以下のような意味を持つようです。
ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる
スウェーデン ウメオ大学教授、エリック・ストルターマン氏
【結論】Dは頭文字、Xは表意的な意味として
デジタル・トランスフォーメーション(DX)という用語、デジタルはDigitalでわかるのですが、トランスフォーメーションはTransformationですので、頭文字はTのですが、これが異なるので私たちを混乱させます。
Transformationという語を整理すると、Trans と formationにわけることができるかと思います。
英語圏では「Trans」を略して「X」と表記することがあるようです。このXは英語の表意文字的には、文字の外観通り「交差」することを意味する時にも使うようです。何を交差するするのか、ITのデジタルの技術を用いて、今を交差させて、変化させるとうい意図が込められていると理解できます。
なぜ、Transの略がXなのか
このTransを辞書で調べてみると、
越えて,横切って,貫いて,通って;他の側へ,別の場所へ;…の向こう側の;超越して;
などの意味があるようです。なぜこれがXなのか。Transの意味の中に、「横切って」という意味がありますね。何かを横切る、線でいえば、「十」のようなものでしょうか。別の言い方すると、「交差する」ともいえます。この「交差」を英語だと、「Cross」だったり、横切るを「Across」などともいうでしょう。これら文字を英語圏では、”X”が表意文字に当てはまるとして、略字として”X”を使うようです。
よって、デジタル・トランスフォーメーションが、Digital・X-formationとも記述されるケースがあるのは、この”Trans”が意味としても略語としても、”X”であるからということです。
Formationは構成、編成、成立、形成、構造、形態、形成されたもの、組成物、構成物、隊形などの意味があるようですが、変化した後の状態を意味しているのでしょうか。それでTransという接頭がついて、Transformationという単語があるのかと思います。
私も調べてみて改めて、腹落ちしました。たしかに、Xは表意文字として便利ですね。